社内メールで次のような社外からのご質問が廻ってきました

SDN logo

日経BPのサイトで、BLOGの活用が進んでいるサイトとしてSAPのカスタマーサービスが紹介されているとのこと。
リンクを追いかけると、Developpers Networkの中らしいのですが、「Featured Weblog」と書かれています。開発者同士の情報交換に使われているらしいのですが、具体的にどういう使い方がされているのか、ご存知だったら教えていただけないでしょうか。

ちょっとうれしい御質問ですね。*1
日経BPのサイトというのは、ID登録をしないと見えないようなので、ここではその部分だけを引用しておきます。

織田)
マーケティング分野の企業ブログで、これは思われる例を挙げてみてもらえますか。

Wacka)
PRでは、NYのPR企業の副社長であるSteve Rubelの「Micro Persuasion」。彼はこのサイトを通して、かなりの顧客を得ています。プロモーションではドイツのアパレルメーカーのInscene Embassy。世界中からのファッショントレンドを特派員によるブログの形で流しています。カスタマーサポートではSAPのブログが優秀だと思います。*2

ここは、「株式会社はてな」が運営する無料サイトに、古澤個人が開いているブログです。このブログでも、何度も紹介していますが、SAPはSDN (The SAP Developer Network)という、SAPの開発・導入に関わる技術者向けのサイトを開設しています。レジストレーションに資格は要りません。誰でも登録でき、コンテンツについても、社員であろうが、パートナーであろうが、学生であろうが、誰でも同じです。→実験しました
SDNは、昨年のSAP TechEd USでオープンが発表され、1年が経過しました。1年で10万人の登録があったそうです。ここをご覧下さい
残念ながら、英語コンテンツしか許されていないようで、本当ならば、私がここで紹介し始めているSAPの開発者 Mario Herger のようなweblogコンテンツの日本語版も、SDNに載せたいところです。


さて、御質問にあったweblogですが、見た目はこんな感じです。
クリックしてみてください
タイトルだけ見ても、

などなど、とてもバラエティに富んでいます。役に立つかどうかは別問題ですが。
各ブログの著者(ブロガー)は、別にSAPの社員である必要はなく、書きたいと思った人がなることができます。ブロガー一覧を見ると、その人の簡単なプロフィールを見ることができます。例えば、アルファベット順で最初に登場する"DJ Adams"は、"an independent developer"とありますが、その筋*3では有名なようです。
クリックしてみてください
SDNにアカウントを持つ人のホームページ左下には、"CONTRIBUTOR CORNER"があります。
私は貢献していないので、"ゼロ"です。

このSDNを盛り上げるとこのポイントがアップするようです。もちろん、ブログをアップするのも大きな貢献です。私の敬愛するMario Hergerは、先月のTechEd USでContributor3位の表彰を受けていました。
コンサルタントは、有償でお客様の問題解決にあたります。開発者は有償で顧客対応をするというミッションはありません。
そのせいもあってか、製品情報の深いところを知りたいという顧客要望に対して、以前は開発者が積極的に情報を開示することはあまりなかったように思います。ABAPインタプリタで、ソースコードは全部顧客の手元にある、という意識がどこかにあったのかもしれません。
しかし、今は違います。ABAPerであろうとJava Programmerであろうと、開発者が外に対して自ら情報を開示・提供して、少しでも多くのSAPファンを増やし、お客様に届く情報量を多くしようと努力しています。また、その努力が報われるインセンティブを設定しているのです。
さて、肝心のブログの中身ですが、コンテンツは各ブロガーの知識と趣味に任されています。どんな情報がでて、どのような議論が「コメント欄」でなされているか。前述のMario Hergerのコンテンツを2編、たまたま日本語訳したものがありますので、その雰囲気だけでもお楽しみ下さい。Q&Aのところは、結構丁々発止で、特に面白いです。
コンポジット・アプリケーション・フレームワークとはなにか?
CAFII - どのツールをSAPは提供するのか?
なお蛇足ではありますが、ここをクリックすると、このブログ上で[SDN]とカテゴリ分けされたコンテンツが抽出されます。
いかがでしょうか。是非、SDNを御活用下さい。

*1:なんだか、ヤラセみたいな話だと思ったあなた!違います。本当にこの質問が私のところに廻ってきたんです。宣伝でも何でもないんです。って、あまり強調すると本当に信憑性がなくなってしまう

*2:ボールドは古澤が指定

*3:どの筋?