今年はコンポジット・アプリケーションに注目

 2004年後半からぽつぽつと登場してきたキーワード「コンポジット・アプリケーション」は、2005年に注目されるキーワードの1つだ。すでにSAP、シービヨンド、インターシステムズ、プラムツリーなど、主要なERPベンダ、EAIベンダ、ポータルベンダが「コンポジット・アプリケーション」という言葉を使い始めている。

だそうで、私の趣味*1にも自ずと力が。

 象徴的な例がSAPだ。SAPは企業内アプリケーションの中心に同社のERP「R/3」を置き、「R/3」を中心に企業システムを統合するという、独自アーキテクチャによる一枚岩的なシステム構築を提唱してきた。しかし、SOAの視点から考えれば、「R/3」のようなERPアプリケーションが中心になるのではなく、統合されるべき単なるサービスの1つであると考える方が自然である。SAPもSOAの普及とともに、「R/3」をシステム統合の中心とする役割りから、SOAにおけるサービスの1つへとポジションを変えていった。同社にとってはコア製品の位置づけを変えるという大転換だ。  同社はいま、「企業システムの統合基盤となるのはオープンなSOAテクノロジであり、SOAに対応した「NetWeaver」が新しい統合基盤に対応した製品(群)だ」としている。その上で、「R/3」や他社のビジネスアプリケーションをサービスのようにプラグインして連携させ、コンポジット・アプリケーションの構築を実現していこうとしている。

ほほー、そうなんですか。確かに、会社が打ち出しているメッセージはその通り。2003年初頭にSAP AGはこれを言い出したから、ここまで来るのに丸二年かかった。
肝心なのは、じゃ、今年はどこまで「可能なのか」と「当たり前に使えるのか」の2点。この「本当のところを知りたい」とは、多くの方から指摘を受けている通り。前者は純粋にツールの技術やavailability/scalabilityを論じればいいのかと。後者は、それを使う人材(質と量)にまで踏み込んでいかなければいけないはず。
なかなか難しい仕事だ。

*1:このblog