US OracleのPress Release

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1/14のそんな！の続き。

REDWOOD SHORES, Calif.,  14-JAN-2005  Oracle Corp. today announced that its PeopleSoft integration plan is proceeding on schedule and that it will be reducing the size of its combined workforce to 50,000, a reduction of approximately 5,000. Notifications at PeopleSoft and Oracle began today and a majority will be completed over the next ten days.

Oracle plans to retain over 90 percent of PeopleSoft product development and product support staff. The PeopleSoft development team will finish the development and deployment of PeopleSoft version 8.9, and then begin development of the next upgrade to PeopleSoft products, version 9.0. The PeopleSoft support teams, with the assistance of the Oracle support organization, will continue to support PeopleSoft customers around the world.

"By retaining the vast majority of PeopleSoft technical staff, Oracle will have the resources to deliver on the development and support commitments we have made to PeopleSoft customers over the last 18 months," said Oracle CEO Larry Ellison.

Detailed information about Oracle's applications organization, product plans, and go-to-market strategies will be presented to customers and partners next week at the launch of the combined applications business.

Oracle completed its acquisition of PeopleSoft on Jan. 7, 2005, following the completion of a tender offer in which more than 97 percent of PeopleSoft's shareholders tendered their stock.

これによると、PoepleSoftのver.8.9を完成させ、続いてアップグレード版ver.9.0の開発に入るために、PSの開発者と製品サポートメンバーの90%を残す計画だという。一方、全体で約5,000名の人員削減を行い50,000人体制とするとのこと。
ラリー・エリソンCEOは、PSの技術スタッフの大半は残すことをで、既存のPSカスタマにコミットした開発とサポートの責任を全うすることを表明したように読める。

本当にそうなるか?

外野からじっくり眺めたい。
今回のプレスリリースは、14日に引用した報道とはニュアンスが大きく異なる。Oracleのプレスリリースだから当たり前ではあるが、あそこまで非道なことは書かれていない。しかし、ソフトウェアパッケージ会社は開発とサポートだけで成り立っているわけではないのだ。むしろ、営業、プリセールス、コンサルタント、トレーニング、といった職種のスタッフの方が人数として多いのが普通だ。彼らの処遇については何も発表されていない。
仮に、開発とサポートスタッフだけ残し、営業を全員解雇したとすると、誰がそれを担いでアップグレードを奨めに客先を訪問するのだろう。Oracleの営業がPS既存顧客に対して、勘所のつかめないPS製品を担ぎアップグレードを説いて回るのだろうか...

Dokonodareo氏の指摘

古澤さんサイトで、
>>私がPeopleSoftのユーザだったら「オラクルの正体見たり、枯れ尾花」として、離れるだろうな。
としてあるが、それは性急に過ぎると思う。
　彼らの中で PeopleSoft 製品がどう扱われ、どうサポートがなされるのか、それが関心事の筈だ。長期的に安く、かつ相応のクオリティで対応してくれるのであれば何ら問題はない。

さすがだ。慧眼である。
Dokonodareo氏はすでに見破った感があるが、サポートとは、開発者と製品サポートスタッフだけでは決して必要十分ではない。営業職を筆頭*1として、顧客ごとに(トラブルが発生した時にはその内容ごとに)適切なチームを組んで行われるものだ。特に、ERPは企業の基幹システムに相当するものだから、顧客ごとにシステムライフサイクルプランを共有しなければならない。営業職が必要不可欠である所以だ。
しかし、今回のプレスリリースで営業職を残すという言及はない。
OracleにおけるPeopleSoftプロダクトラインの今後に、引き続き注目したい。

*1:だからAccount Executiveというタイトルなんだ