来るたびに思うこと

「なぜSAPにまだ居るの?」時折、元同僚などから聞かれる質問だ。その答えは*1「飽きないから」。
こうやってTechEdに派遣してもらうたびにその思いを強くする。
SAPとは何なのか。社内外のビジネスシステムに関する専門家の「叡智の集合体」なのだ。彼らが知恵を絞って新しい考え方、技術、製品をその集合体に投入してくる。翌年、さらにその集合体は拡大し、新たな叡智をひきつける。
面白いのは、その「叡智の集合体」がカオスではないところだ。SAPという軸で、最終的に整理されて世に出てくる。
それを追いかけて走り続けている自分がいる。決して追いつき追い越せないが*2、第3グループぐらいの集団から振り落とされないように追いかけることも、それなりにシンドイが飽きないものだ。
今回のTechEdはサプライズこそなかったが、やっと2003年の夢に手が届くところに来たと感じさせる、実に有意義なものだった。
日本人はあまり海のものとも山のものともわからないものに手を出さない。それが本当に役立つと実感してから採用する傾向があるように思う。
enterprise SOA, Business Process Platform, SAP NetWeaver, Enterprise Services, サービスのデザイン・開発・提供環境と利用環境、EAに基づいたenterprise SOA採用方法論、そしてそれらに立脚した膨大なアプリケーション群。
企業がこれらを活用できる時が、ようやく来た。

*1:1つに限ったわけではないが

*2:それは最初からあきらめている