設立記念講演

総会後に、北城会長からと、東京大学名誉教授の今道友信先生からの御講演を拝聴した。
特に今道名誉教授のお話は、倫理に力点が置かれていて非常に興味深く感じた。ISSJのモットーは「情報システムは人間活動を含む社会的なシステム」なので、時には哲学してみる必要があるのかもしれない。

今回は先生がA4の1枚に手書きで認められた、話すポイントがまとめられた資料をもらった。ところどころにラテン語がちりばめられている。そういえば、大学時代からこれまでに「ラテン語」が併記された講義を受けたことがなく、新鮮な気分。
「それを使って、単に先生が読み上げられるだけか...途中で寝てしまうな」との思いは杞憂だった。内容はもちろん、話と声の起伏も考え、計算しつくされていて、一級のエンターテイメントを楽しむ気分となった。
哲学すること、すなわち人間がいかにあるべきかいうものを考えるのは確かに難しい。でも今後、より、情報システムと「人間」との関係を探求しなければいけないという意を強くするほど「説得されてしまった」。