SOA207 Defining an Organization Wide Services Meta Model & Strategies for Monetizing ESOA (1h)

Cardinal Health(CH)の事例発表というより、どのようにSOA化すべきか、という講義のようなセッション。当初登壇予定の同社IT DirectorのBrent Stutzは欠席。パートナーであるWipro TechnologiesのESOA Practice Head, Kartik Iyengarの講義。この人はSDNでの有名人(右上のポートレートに見覚えのある方も多かろう)。*1
CH自体は100%SAPシステムだというが、SOAの世界では、他社との関係性を考えてるだけもマルチプラットフォーム、マルチデータモデル、インタフェース定義などが異なる。粒度についても同じ。だからこそ、メタモデル確立に対する課題は大きい。
そこでCCTS(Core Components Technical Specification)。これを基にしたSAPのメタモデル管理アプローチとIBMのアプローチの比較。
SAPとIBMどちらが優れているとか、ではなく、それぞれのアプローチの違いや、それぞれが持たざるものを述べた上で、両方を融合させて構成していることを示す。
ESフレームワークは、IBMとSAPがそれぞれ持っていることを挙げ、CHはSAPのものを採用した理由のページをパッと見せて、唐突に終了。
1時間のお経を聞いた感じだが、不思議と眠くならなかった。ありがたいお経も意味が全くとれなければ眠くなるが、Kartikの話は内容がむちゃくちゃ深そうだということは解ったので.....勉強、勉強。

*1:正直に告白すると、半分も解らなかった。内容が非常に濃いこと、Kartikはむちゃくちゃ頭がいいと思われ、かつ、話すスピードが常人の3倍、インド訛りのお経のようなイントネーションの英語、などなど理由はいくつかある。しかし絶対に役に立つコンテンツのはずなので、後で時間をかけて解析してみよう。SDNの彼のblogも精読する必要があろう。

UP110 SAP NetWeaver Enterprise Search – Lessons Learned at Whirlpool (1h)

SAP NetWeaverのEnterprise Searchを使うビジネスドライバなどを学ぶ。Whirlpoolにおけるパイロットプロジェクトのフィードバック。

Enterprise Searchとは


これが検索の出力結果。そして、コネクタによってSAPのみならず、さまざまなバックエンドのオブジェクトを検索対象にできる。

WhirlpoolにおけるEnterprise Search

どこの会社も似たようなものだと思うが、Whirlpoolにおいても、構造データと非構造データが混在していて、必要な情報を探すのに苦労していたので、SAP NetWeaver Enterprise Searchのパイロットプロジェクトに参加したという。

ばらばらに検索するのは面倒。

だから、こういう風に一括で検索してくれると嬉しい。

パイロットでの結果はこちら。

SOA112 Enterprise Services Use Cases (1h)

Enterprise Service Bundles

"TDMC - Technical Document Management Connectivity"というEnterprise Serviceを例題として「スマートな」システム連携を紹介。例としてデモされたのが、Outlookのメールにいくつかの文書(Excelやpdf, 画像など)が添付されていたとして、それを右クリックからメニューをひとつ選ぶだけで、バックエンドのERP(PLM DMS)にそれらがセーブされて中央管理できるようになる、というもの。この間、3秒!何でもセーブできて単純で使い勝手がよさそう。中央管理ができるというところがSAPらしい。

顧客の利用ケース - GISA

フロントはNetWeaver Portal。裏でSAP ES, Customer Specific Servicesなどを組み合わせて、社内プロセスを構成。

顧客の利用ケースから学ぶこと

まだ「最新で大規模な」アイディアを個々のプロジェクトで実現しようとするな。「次バージョンのツール」が続々と出てくる。

ということで、ILR - Inventory Level Replenishmentを使ったコンポジットアプリケーション例

ERPが入れられないような零細の商店などに、卸(あるいはメーカ)が発注票をPDFで送って、それを送り返してもらうことで発注行為が済む、という、あっけにとられるほど単純なシナリオ。

SOA100 SAP NetWeaver Roadmap (1h)

NetWeaverのプリセールスである私には、最もベーシックなセッションも役に立つ。事前に社内で入手した資料からは、普段自分が話していること以上の情報はあまり見当たらないが、Back to Basicということで受講。ただ、こういう但し書きはある。
割と広めの会場が8割方埋まっていてビックリ。
NetWeaverの進化の歴史。第一世代:トランザクションプラットフォーム。第二世代:インテグレーションプラットフォーム(人の統合、情報の統合、プロセスの統合、アプリケーションサーバ)。第三世代:コンポジションプラットフォーム。最初NetWeaver2004sという名称だったが途中でNetWeaver7.0に変更になった。第四世代:ビジネスプロセスプラットフォーム(BPP)。NetWeaver7.1。
SAPがBPPを提供するのは、enterprise SOAを企業の中で自由に使ってもらうため。別にERPベースで提供されるEnterprise Servicesを使う(=消費する)だけでなく、ゼロからサービスやプロセスを作るためにも、とても強力なツールが付随している。
さて、本題のNetWeaver Roadmapだ。各エリアに関して3枚以内の将来構想を集めた。全体をなぞる感じ。それでもNetWeaverの上手い紹介の仕方を得られるならば...
他のNetWeaverと比べて、ひとつだけバージョンが古いままのMDM。現在5.5というリリース番号だが、来年NetWever7.1とリリースレベルをあわせてMDM 7.1になるとのこと。
「NetWeaver7.1は既存のERP6.0(on NW7.0)のあるところにインストールできるよ。Standalone NetWeaverと呼ぶんだ」というところにひっかかりが....

EPI150 Providing and Consuming Enterprise Services in ABAP (4h)

4時間のハンズオンセッション。ゼロからEnterprise Serviceをデザイン・開発し、ABAPでサービス消費側を作る。なぜABAP側でサービス消費側を作るのか....についてはあまり問わないように。当然、現場ではJavaでも何でもよろしい。
ハンズオンは、端末1台に生徒2名の割合。その場でたまたま会った相手とコンビを組んで実習を行う趣向なのだが、たまたま自分の隣の席には誰も座らなかったので、一人で課題と格闘することに。しかしそのお蔭で、少し勝手なことができた。必要なスクリーンショットをコピーしてスライドを作り、gmailで自分宛に送っておこう....と思い、演習で実際に操作した画面群をコピー&ペーストした結果が114枚のPPTになった。それを横目で見ていた隣の端末のインド人2人が「それを自分にも送ってもらえないかな」「もちろん!」。メールアドレスを教えてもらったら、二人とも@gmail.comだった。gmailが普通なんだな。
JavaアプリケーションであるESRのモデリングツールがさくさく動く演習用端末のスペックは、ThinkPad T41。CPUは2GHz。Memoryは2GB。スクリーンが1600*10xxの横長。さすがに「広い画面」はいろいろと見やすく、使いやすい。
***この項書きかけ***