ですが、今年はLive中継が充実

この不況下、わざわざPhoenixまで飛べない方も多いようで、今年は無料のLive中継が充実してます。
昨日、メールが届きました。
LIVE FROM SAP TECHED 2009
NEWS AND UPDATES FROM THE CONFERENCE
日本時間では10/14の0:00am - 1:30am。まもなくですな。
General Session Keynote: Tuesday, October 13, 8:00 a.m. - 9:15 a.m. PDT
Vishal Sikka, Chief Technology Officer of SAP
Ray Kurzweil, Inventor, Entrepreneur, Author, and Futurist.

ライブ中継のURLは、こちら!

今週からSAP TechEd 2008 Las Vegas開催

ここのところ毎年出席させてもらっていたUSのTechEd
http://www.sapteched.com/usa/home.htm
今年は残念ながら江戸留守居役。
ただチームメンバー二人を送り込んだので、彼らのフィードバックを楽しみにしていましょう。
あと、目に付いたNews Releasesは、こちらに載せていくことにします。

来るたびに思うこと

「なぜSAPにまだ居るの?」時折、元同僚などから聞かれる質問だ。その答えは*1「飽きないから」。
こうやってTechEdに派遣してもらうたびにその思いを強くする。
SAPとは何なのか。社内外のビジネスシステムに関する専門家の「叡智の集合体」なのだ。彼らが知恵を絞って新しい考え方、技術、製品をその集合体に投入してくる。翌年、さらにその集合体は拡大し、新たな叡智をひきつける。
面白いのは、その「叡智の集合体」がカオスではないところだ。SAPという軸で、最終的に整理されて世に出てくる。
それを追いかけて走り続けている自分がいる。決して追いつき追い越せないが*2、第3グループぐらいの集団から振り落とされないように追いかけることも、それなりにシンドイが飽きないものだ。
今回のTechEdはサプライズこそなかったが、やっと2003年の夢に手が届くところに来たと感じさせる、実に有意義なものだった。
日本人はあまり海のものとも山のものともわからないものに手を出さない。それが本当に役立つと実感してから採用する傾向があるように思う。
enterprise SOA, Business Process Platform, SAP NetWeaver, Enterprise Services, サービスのデザイン・開発・提供環境と利用環境、EAに基づいたenterprise SOA採用方法論、そしてそれらに立脚した膨大なアプリケーション群。
企業がこれらを活用できる時が、ようやく来た。

*1:1つに限ったわけではないが

*2:それは最初からあきらめている

怒涛の一週間が終わる

最終金曜日は午前中のみ。ランチの提供もないので、12時頃の最終講義が終わるとそれで流れ解散。
講義のハシゴで4日半。さすがに疲れた。
遅めの昼食をホテルのバフェでとり、お土産を物色したところで猛烈な眠気が襲ってきた.....後は記憶がない。目覚めた今、現地金曜夜9:50。これから来週の「宿題」を片付けなくては...ブログの追記・更新は遅れそうだ。記憶力が悪いから早く覚えていることをアップしなければとは思うものの...

SOA206 Deep Dive into the Enterprise Services Repository (2h)

Dr. Susanne Rothaug, NetWeaver Product Management SOA, SAP AG
さて、最後は一番「謎」なセッション。ESRへDeep Diveだ。このセッションは事前にプレゼン内容が公開されていないのだ。今ちらっとプレゼンターのPowerPointの画面を見たが、スライドは61ページあった。講義を聞きながら、時系列で記述していこう。後から振り返ることができないので。
プレゼンの目的は「ESRとは何か」「ESRのeSOAにおける役割理解」「デザイン時のESRの機能とサービスレジストリ(SR)の機能を理解」「ESRとSRを取り巻くシナリオ」.....この1週間を総括するようなセッションだな。復習をかねて頭を整理しよう。

  • SAPのビジネスプロセスプラットフォームによって得られるもの
    1. ES定義
    2. 統合用のプラットフォーム
    3. プロセスコンポーネント(30年以上の歴史を持つ、ベストプラクティスと26業種がビルトインされているビジネススイート)
    4. コンポジション環境
  • enterprise SOAインフラの構成要素(今回のTechEdでリリースされた新しい絵)

  • ESとはなんだろうか
  • ESの定義
    • これらについては、昨日のSOA109で記載済み。

ここまでは新しい絵を見てない。復習のみ。

  • ESRとSR
    • ESRはXIのインテグレーションリポジトリが発展したもの。PIに統合された形でリリース。
  • ESRのツールフレームワーク。サーバサイドとクライアントサイドのツール配置について。
  • ESRリポジトリに含まれるオブジェクト
  • ESRとSRの利用シナリオ
    1. プロセスを可視化しデザインの統制をとる
    2. サービスプロビジョニング
    3. プロセスインテグレーション
      • ESRに定義済みのサービスを使うことでA2A, B2Bのシナリオを可能に。
    4. コンポジション

約1時間経過。このあたりで参加者が少しずつ席を立つ。確かに金曜日にこの内容では、他のセッションですでに聞いた話ばかりで...面白くない。何かサプライズが欲しいところだ。*1
さぁデモの時間だ。何が出てくるかな。

Enterprise Services Builder...EPI150ハンズオンで触った環境と同じだ。
ビジネスパートナー(BP)のプロセスコンポーネントモデルをゼロからライブで作ってみるというシナリオ。詳しくは10/3のEPI150のレポートを参照のこと。
SDNのES Workplaceで"Order to Cash"のシナリオを参照。Enterprise Service Wikiまでリンクをたどる。
ES Workplaceでprocess componentsを検索して、WSDLをチェック。*2
ESRのIndustry Extension。業種別に必要なスイッチを入れることでWSDLが拡張される説明。これは面白いと思った。
SDNからもテストドライブできるERPシステム(HU2)をSAPGUIでアクセス。Proxyを参照。

  • ESRの出荷オプション
    • CEとPIがあるランドスケープの場合、1つのESR+SRを共有。
    • CEだけがあるランドスケープの場合、ESR for CE7.1が有効。サービスマーケットプレースからダウンロードすることで利用可能になる。SP03/ESRからSP05へアップグレードすることになる。

みんなこのリリース情報だけを聞きたくって、じりじりしながら待っていたんだな。ここになって質問が集中。
最後にCE等を使ってサービス消費側のUI開発をデモ。

VCでサービスレジストリを参照し、ESオペレーションのWSDLを探す。
Developer StudioからWebDynpro Project。同様にサービスレジストリ参照。
MSのVisual Studioからも同様に可能。

なんと、この講義をtakunkun73氏がHVD録画しているとのこと。すごいねぇ。

*1:この講師は、うちの会社でメーテルという愛称のコンサルタントとよく似ているな。黒髪か、金髪かの違いだけじゃないか?とドーデモいいことを考える余裕がある。

*2:普段、説明している通り。サプライズがなくて、面白くない。