個人的な意見を表明する場として、ここを再活用してみたい

SAPのこと というタイトルのブログを放置しているのはもったいない

平成最後の4月で、SAP歴が丸24年となった。自分の経歴については LinkedIn に記載してあるのだが、思えば遠くへ来たものだ。一企業内でヨタヨタしながら、出世もせずに、かといって首も切られず、よくここまでサバイブしてきたものだと、半分誇らしく、半分呆れている。

ずっとSAPのプリセールス組織の一員として、製品やサービスの拡販に努めるのがミッションであることはここ20年近く変わっていないのだが、自分の役割は大きく変わった。ミレニアムの頃は、ライセンス営業として、担当顧客に必要なライセンスを売ることに汲々としていたし、そのあとは NetWeaver のプリセールスとしてプロダクトアウト的な発想で技術オリエンテッドな説明を繰り返していた。

近頃は、Discrete Industries (組立型製造業) の業界担当として、本当に多数のお客様の実情・悩み・理想・苦労などのお話を伺うことのほうが多い。それは自分の勉強にはなるものの、お客様から得たものを「世間にお返しできていない」のを心苦しく思っていた。ただ、お話そのものは「個社の秘密」に属するものが多く、軽々しく公表することはできない。それが自縄となって自分を苦しめていた気がする。

会社側では、現在の役割「業界担当」の重要な担当業務として Thought Leadership というのを期待している。専門的知見をもとに、明日の指針を示す役、というと格好よすぎか。ただ、その役割を十分に果たしてこなかった反省はある。

そこで、このブログを再活用することにした。自分の責任において、自分の考えを表明するのだ。当然、異論反論は多数出てくるだろうし、逆にそれが出てこなければ「なまくら」だと判断する基準にもなる。これから記述していくことをベースに、議論が起こることが望みだ。

SAPジャパンの公式ブログにも記事を載せてあるが

そこには制約が二つある。

一つは、記事を投稿するにあたっての社内レビュー。会社の公式ブログであるので至極当たり前なのだが、素材選び、内容、表現など、リリースされる前に事前レビューが入る。また、組織の制約でリリースタイミングもゆっくりだ。

もう一つは、その場ではコメントを受け付けていないことだ。炎上を避けるためなのかな。理由はよくわからないが、異論反論を受けるのが難しいのは確か。

この個人ブログであればこの二つの制約から逃れることができる。使わない手はない。自分に覚悟さえあれば。

 

ということで、本ブログ、再開。

目的は「SAPのこと」を「業界担当視点で書く」ことによって、Thought Leadershipを示すため、だ。

がんばろう。